86. 西宝寺の紙本墨書蓮如上人筆六字名号
(さいほうじのしほんぼくしょれんにょしょうにんひつろくじみょうごう)
 縦90.0cm、横38.0cm。蓮如上人が「自分ほど名号を多く書いた人は日本にはいないだろう。」といわれた。すると弟子の慶聞坊(きょうもんぼう)は、「いや日本はもとより、中国、印度にもございませんでしょう。」というと、「なるほどそうかも知れない。」といわれたという逸話がのこっているほど多くの名号が書かれている。
 西宝寺(さいほうじ)蔵この名号は、筆勢が正信寺(しょうしんじ)蔵の名号とよく似ており、恐らく上人の吉崎時代以後の書跡と思われる。