82. 正信寺の紙本墨書蓮如上人筆六字名号(虎斑の名号)
(しょうしんじのしほんぼくしょれんにょしょうにんひつろくじみょうごう)
 縦85.0cm、横30.0cm。もと内ケ谷正覚寺(しょうがくじ)の開祖徳京が、門徒を率いて大坂石山合戦(1570〜80)に功績をあげ、顕如上人(けんにょしょうにん)から、蓮如上人(れんにょしょうにん)筆の六字名号を下付された。この名号は、むしろの上で書かれたもので、無・阿・陀・仏の字にむしろの縦じまがとくに著しい。この文様が、虎の皮の模様に似ているため、通常「虎斑(とらふ)の名号」と呼んでいる。また、[阿」の字の旁(つくり)の第2筆が「の」になっていることなどから考えて、蓮如上人晩年の筆跡(ひっせき)であろう。
 正覚寺は昭和45年、大和村集落編成によって、落部正信寺(しょうしんじ)に移された。