135. 万場熊野神社石造狛犬 (まんばくまのじんじゃせきぞうこまいぬ)
 この神社は、昔万場村籏甚右衛門という者が、紀州熊野から勧請(かんじょう)したと伝えられているが、創建年月日などは、はっきりしない。
 狛犬は1対あったが、子供が割らしたとのことで、今は阿形(あぎょう)1体だけである。石質は硬砂岩系で密である。全体の形が整っており、ていねいに造られている。直毛(ちょくもう)のたてがみが後首へ垂れている。
 いわゆる蛙型(かえるがた)で、全高33.0cm、台座の長さ30.0cm、台座幅15.0cm、台座厚さ4.5cmである。
 風化も無く美しい姿である。