133. 大間見白山神社 石造狛犬
(おおまみはくさんじんじゃせきぞうこまいぬ)
 当神社は養老5年(721)、当村の坪井重光と近村の人々の懇請により、泰澄大師(たいちょうだいし)から授けられた御神体を安置したのがはじまりであると伝えられている。
 狛犬阿形(あぎょう)の背面、尾の右側に「亨保六(1721)辛丑(かのとうし)三月吉日」左側には「坪井太郎右衛門・松井与右衛門・友久」と彫られている。石質は安山岩、阿形には男性のシンボルがある。尾はわらび型1本、全高阿形48.0cm、吽形(うんぎょう)31.0cm、側面前脚から尾までは、阿形40.0cm、吽形37.0cmで阿形が大きく造られている。
 この狛犬は、他神社のものと異なり、台座がついていない。このため構造的に弱く、前脚が折れている。銘があるため他の狛犬の年代を知る参考となる。