130. 中神路白山神社石造狛犬
(なかがんじはくさんじんじゃせきぞうこまいぬ)
 神路の神社は、はじめ泰澄大師(たいちょうだいし)によって「あがたもり」という場所に建てられたが、その後、上神路・中神路・ロ神路の3ヵ所に分けて祭ったと伝えられている。この神社(中神路白山神社)に奉納されている鰐口(わにぐち)の銘には、元禄6癸酉(みずのととり)(1693)とある。狛犬も鰐口と同時代ではないかと地元では言っている。
 狛犬の石質は安山岩系で風化していない。形態はいわゆる蛙型で、全体が三角形に見える。後部は斜めに断ち切る形でその上に1本のわらび手の尾が付いている。
 脚の間を彫り抜かないままにしてある。口造りが阿吽(あうん)の差をはっきり造り出していないので見分けにくい。側面下部の長さ19.0cm、幅15.0cm、前脚長さ16.0cmである。