129. 島七代天神社石造狛犬 (しましちだいてんじんしゃせきぞうこまいぬ)
 七代天神社の創設は養老2年(718)と伝えられ、創設時は山頂にあったが、火災、山崩れにあい現在地へ遷座(せんざ)したという。なお「長滝寺真鏡(ちょうりゅうじまかがみ)」の記録にある「駿馬天神(しゅんめてんじん)」は当神社と考えられている。
 この狛犬の製作年月日などは不詳であるが、山頂に神社があった時から置かれていたということ、火災の時火をかぶり1匹が赤犬になったという伝承と、阿形(あぎょう)にその形跡が見られることは重要てある。
 石質は安山岩系で大型、精巧に造られている。ブルドッグのような顔、わらび手の尾、直立の前脚など古い形態が見られる。次に狛犬の寸法は阿形の方が少し背を高く造っている。
 阿形=全高53.0cm、台座長さ44.0cm、台座幅23.6cm。
 吽形(うんぎょう)=全高51.3cm、台座長さ45.0cm。
 均整のとれた狛犬である。