128. 明建神社石造狛犬 (みょうけんじんじゃせきぞうこまいぬ)
 明建神社(旧妙見宮(みょうけんぐう))は承久3年(1221)東家と共に、その氏神として今日に至る神社である。御神体が関東から山田ノ庄(やまだのしょう)へ勧請(かんじょう)された時「ひご」に入って移されたということであるが、遠路を運ばれた時、御神体と一緒に狛犬も運ばれたのではないかとも考えられる。
 それは狛犬が非常に小型であるからである。緑色をおびた蛇文岩(じゃもんがん)系の石で彫造(ちょうぞう)され、全高は8.0cm、台座の長さ3.9cm、幅は2.6cmである。顔の一部分には朱の着色があり、小さいながら、ていねいに造られている。