115. 河辺丸山三号古墳出土品
(かべまるやまさんごうこふんしゅつどひん)
 昭和55年ほ場整備工事中、台地をブルドーザーが崩していた時発見された。丸山2号古墳から約100m北西の字尾崎地内にあった。ここは山の尾が舌状にのびた台地の先端に近い場所にあたり、南西に開口した横穴式古墳であった。

須恵器頬(すえきるい)
 坏身(つきみ)7点、坏蓋(つきぶた)10点、有蓋高坏(ゆうがいたかつき)7組、有蓋高坏蓋なし3点、高坏蓋2点、無蓋高坏破片3点、短頸壷2点、広口壷1点、細首瓶1点。

金属製品
 直刀3点、短刀1点、鉄製刀子(とうす)2点、平根鉄鏃(へいこんてつぞく)3点、長茎鉄鏃破片多数。

玉類
 青玉ガラス小玉3点、琥珀(こはく)なつめ玉2点。
 この古墳は、6世紀後半に1体埋葬され、7世紀初頭のころ1体が追葬されたと思われる。河辺丸山古墳群の一つとして、また薬師平古墳群との関連解明のためにも重要な存在である。