114. 河辺丸山二号古墳出土品・石室
(かべまるやまにごうこふんしゅつどひん・せきしつ)
 丸山1号項から西へ50mほどの水田の中にある。昔から墓と伝えられ、村人は近づくのを好まなかった。昭和49年10月、名古屋大学考古学教室大参義一(おおみぎいち)の指導により発掘調査を実施した。

須恵器類(すえきるい)
 無蓋高坏(むがいたかつき)1点、坏身1点、坏蓋1点、短頸壷(たんけいこ)1点

その他
 鉄製の短刀と鍔(つば)各1点、金耳環(きんじかん)と銀耳環各1点
 高坏は無蓋で脚の透かしを省略し、仕上げは雑である。しかし金・銀耳環を保有している事から、指導的立場をもった人物の墓で、薬師平古墳群との関連も重要である。
 古墳の築造年代は、7世紀前半である