113. 河辺丸山一号古墳出土品
(かべまるやまいちごうこふんしゅつどひん)
 昭和36年5月国道21号線(現156号線)改修工事中、河辺字榎本(えのきもと)地内において偶然発見された。遺構はこわされて道路敷となった。

須恵器(すえき)(11点)
 長脚二段透無蓋高坏(ちょうきゃくにだんすかしむがいたかつき)4点(うち1点脚部と上部に破損部あり)
 長脚2段透高坏1点(上部破損)
 台付直口瓶(ちょっこうへい)1点(1部破損あり)
 壷蓋1点、杯身(つきみ)4点

鉄製直刀(2点)
(長刀1点、短刀1点)

石室(せきしつ)使用鉄平石(てっぺいせき)
(石の産地は町内栗巣か?)
 この古墳の築造時期は、須恵器の形式から7世紀前半代である。内部は2つの石棺(せっかん)の組合わせ式合葬墓であったが、両者は非常に近い時期に埋葬されたものと考えられる。近くに発見された2号墳、3号墳との関連で、古墳群の性格をもち重要なものである。