106. 栗巣寄定出土石剣 (くりすよりさだしゅつどせっけん)
 昭和51年、桑園造成工事中地下50cmくらいの位置から、島崎増造氏が採集し大和町教育委員会へ届けたものである。
 磨製石剣で下呂石と思われる黒色の緻密な石材を使用している。中央部から先が欠損し、12.2cmを残している。頭部には2条の沈線が2箇所とり巻き、その中間の両面に沈線でクロス文様を入れている。断面は楕円形で、刀身の背には細い溝をつけている。よく磨かれた石剣である。この付近からは、もう一本の石刀が出土している。