97. 徳永地区出土くぼみ石 (とくながちくしゅつどくぼみいし) 
 昭和52年徳永字セギカネの宅地から、くぼみ石が2点出土し、同地から約50m西寄りの字米市(よねいち)地内のヨネイチ塚からは、非常に小さいくぼみ石(くるみ割り用)1点も出土している。両者とも土松新逸が採集して教育委員会へ届けたものである。
 徳永地区は、長良川と支流栗巣川との合流点にあり、段丘(だんきゅう)の下段水田からは、縄文土器片、打製石斧(だせいせきふ)が出土しているので、一帯に縄文中期の遺跡があったと考えられる。
 字セギカネ出土のくぼみ石は、長径28.0cm、くぼみ径15.0cmのものと、長径15.8cm、短径14.5cm、くばみ径8.0cmのものである。
 ヨネイチ塚のくるみ割り用のものは、径5.0cm、くぼみ径2.0cmである。