74. 口神路白山神社の伊勢神楽・川崎踊り (くちかんじはくさんじんじゃのいせかぐら・かわさきおどり) |
享保年間(きょうほうねんかん)(1716〜35)口神路小十郎兄弟が伊勢にて直接習って来たといわれており、記録としては、天保15年(1844)に奉行所へ届けた「当村氏神白山大権現祭礼之覚」がある。当時は(1)悪魔払い(あくまばらい)、(2)獅子(しし)(悪魔獅子、お鍬獅子(おくわじし)、お菊獅子、洞入獅子(ほらいりじし))、(3)おかめ、(4)市兵衛、(5)川崎踊り、(6)四舞の段(しまいのだん)などが奉納されたが、近年は次の4種が奉納されている。 1. 悪魔払い 人に災いをもたらす悪魔を払い除くための剣の舞いであり、演者1名、笛2名、太鼓1名、 手拍子1名、囃子(はやし)2〜3名で行う。 2. お鍬獅子 4種の獅子舞いのうち代表的なもので、演者1名、笛2名、太鼓1名にて行い、獅子頭(ししがしら)をかむって舞うのである。 3. 四舞(しまい)の段 演者4名、笛2名、太鼓1名、囃子(はやし)2名で行い、おかめが持つ宝物(巻物)を市兵衛が奪い、次にそれを鬼が奪い取るが「鐘馗(しょうき)」が出て宝物をとりあげて神に納める。 4. 川崎踊り 郡上踊り「古調かわさき」の原形であるといわれている。 |