55. 西念寺の鐘堂・太鼓堂 (さいねんじのしょうどう・たいこどう)
 下層を鐘堂、上層を太鼓堂とする重層の建造物で、真宗の寺院には珍しい建物である。鐘堂は四本の円柱が3.48mの間隔で、高さ3.85mの鐘堂を支え、さらに2.83m四方の太鼓堂がその上に建っている。太鼓堂の欄干(らんかん)は、高さ45.5cm、横3.6mで四面をかこみ、四面には一面二つづつ優雅な火頭窓(かとうまど)がある。内部には、直径63.0cm、長さ82.0cm、胴まわり250.0cm、天明5年(1785)の銘がある太鼓がつるされ、堂全体の高さは9.0m、屋根は、昭和47年から現在のカラートタン葺にした。