54. 西念寺本堂 (さいねんじほんどう)
 建立(こんりゅう)は、古い記録によれば、享保21年(1736)で、前述の長徳寺・清浄寺の本堂に次ぐ寺院建築である。間口は11.0m、奥行14.8mである。下陣(げじん)には矢来(やらい)はなく、内陣(ないじん)の段は28.0cmで低く、道場形式をよく残している。屋根は、昭和24年茅葺(かやぶき)から杉皮葺に、昭和42年にカラートタン葺になり現在に至っている。本堂屋根の勾配(こうばい)はゆるく、四隅には青銅製の鐘鐸(しょうたく)がつるしてある。