52. 長徳寺本堂  (ちょうとくじほんどう)
 建立(こんりゅう)は棟札(むなふだ)によれば、享保12年(1727) で大工は岐阜の鷲見久右衛門藤原家之である。現在の規模は間口12.75m、奥行13.66m。内陣(ないじん)は低く、外陣(げじん)には矢来内(やらいうち)も矢来柱もなく、念仏道場としての古式をとどめている。堂内の柱はほとんど栗の角柱であり、正面中央には桟唐戸(さんからど)を入れ、両脇には上下2枚組みの格子の蔀戸(しとみど)を入れている。屋根は建立以来長期にわたり茅葺(かやぶき)であったが、昭和28年にトタン葺、さらに同62年に銅板葺に改修した。