45. 滝日治家のシダレウメ (たきひおさむけのしだれうめ)
 滝日家のシダレウメは、同家の墓所に墓じるしとして植えられたという。墓碑(ぼひ)には天正8年(1580)の法名が刻まれており、推定樹齢は400年の古木である。樹高はおよそ11.0m、目通り周囲1.93m、その枝は細かくたれて早春に見事な八重咲き淡紅色の馥郁(ふくいく)たる花を開き、花後は結実する。
 ウメは7世紀に渡来し、観賞用、食用および薬用として、広く栽培されており、この滝日家のウメは園芸品種の一つである。
 またこの地域一帯は、口伝(くでん)によると「えんじよう寺」跡といわれている。