29. 細川優家のヒイラギ (ほそかわまさるけのひいらぎ)
 細川家のヒイラギは、前庭池の傍らにあり、目通り周囲2.81m樹高8.0m、枝はり東5.1m、西5.82m、南4.85m、北5.5mで、根元から1.3mあたりで枝分かれしている。樹齢は500年余と推定される。このヒイラギは古木のため、葉の尖歯(せんし)がなく、丸くなっている。秋になると白い小花が多数咲き、芳香(ほうこう)を遠くまでただよわせる。なお樹幹にはカヤランが着生している。
 ヒイラギはモクセイ科の常緑樹、葉は革質(かくしつ)で光沢があり、縁には先が鋭いとげとなった尖歯がある。節分の夜、この枝と鰯(いわし)の頭を門戸にさしておくと悪魔を払うといわれている。