24. 古瀬戸灰釉水鳥形水滴 (こせとかいゆうみずとりがたすいてき)
 昭和23年牧妙見の畑から、地主により発見された。この水滴は長さ8.0cm、高さ4.5cmで灰釉がかけてある。瀬戸赤津区などを中心とする窯で、14世紀から15世紀にかけて多く製作された。
 妙見地区は、鎌倉期から室町期にかけて、東氏の家臣団たちの居住地であったと思われ、この水滴もそれらの人々が使用したものと考えられる。
 対岸の東氏館(とうしやかた)や、隣接の東氏氏神妙見宮(みょうけんぐう)(現明建神社(みょうけんじんじゃ))などとのかかわりからも重要な出土品である。