4. 宗祇像 (そうぎぞう)
 この絵像は、連歌師宗祇(1421〜1502)が墨染(すみぞめ)の衣に袈裟(けさ)をかけ、右手に団扇(うちわ)を持ち、左手は脇息(きょうそく)にかけ、立膝(たてひざ)の像である。本紙は縦79.8cm、横42.4cmで、掛軸箱入であり、「世にふるはさらに時雨(しぐれ)のやとりかな」「うつしおくはわが影なから世のうさもしらぬ翁(おきな)そうらやまれぬる」と賛(さん)がある。「うつしおくは・・・・・」の和歌は、『群書類従(ぐんしょるいじゅう)』の『宗紙法師集』に見える歌で、絵像に後補したものと思われる。
 この画像は箱書に「土佐筆」とある。